筋肉痛に湿布では不十分 中高年の運動後の痛みには漢方薬
まず、漢方薬は「飲めばOK」ではなく、痛みを起こしにくい生活スタイルの実践が不可欠。
「軽い運動、代謝を高める食事、ストレスをためない社会生活を心掛ける。運動後の痛みはひどくなりにくく、漢方薬も速やかに効きます」
軽い運動は「1駅歩く」「会社から遠い店へ昼食を食べにいく」など、日常的に活動量を高める工夫をすればいい。代謝を高める食事は、生姜やネギ、加熱した根菜料理など体を温める作用のあるものを食べる。ストレスをためない社会生活は、寝る前にゆっくり入浴してリラックスする、体を温かくして好きな音楽を聴く、などでOKだ。
次に、漢方薬を試す前に器質的疾患がないかを検査でチェックする。
「中高年では、『腰痛がひどい』と思っていたらがんの骨転移だったというケースもあります。重大病の可能性は早い段階で除外すべきです」
さらに、漢方薬は2週間もすれば効果が出る。1カ月経っても効いているのかわからない場合、漢方薬が適していない可能性が高い。漫然と飲まず、漢方の専門医、あるいは漢方薬剤師に相談しよう。