軽症時から突然死 新たな「糖尿病合併症」はこんなに怖い

公開日: 更新日:

「低血糖と心血管疾患の関連性を調査した後ろ向き観察研究(過去のデータを収集したもの)では、1年間で3・1%の患者に低血糖が見られ、低血糖のあった患者は、そうでない患者より心血管疾患のリスクが79%高かったのです」(槇野医長)

 さらに、自己血糖測定の合間の血糖の変動を調べられるようになったことで、血糖が上昇・下降を繰り返す「数値の大きなばらつき」が動脈硬化を進行させ、心血管疾患のリスク増大につながることも分かった。

 つまり、心血管疾患を意識した糖尿病治療では、糖尿病治療薬の選択と生活習慣の改善・定期的な受診によって、「低血糖を避ける」「血糖の大きなばらつきをなくす」ことが欠かせない。

「糖尿病治療は個人によって変わります。血糖、体重、血圧など自分が目指すべき目標値を主治医に聞いてください。患者さん自身が心血管疾患のリスクを持っていることを自覚することも重要なのです」(槇野医長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」