日焼けをするとなぜ黒くなるのか? 皮膚科医に聞いた

公開日: 更新日:

 メラノサイトは加齢とともに機能が低下し、数が減少するが、もともとの数は人によって違いはないという。

 では、日焼けして黒くなる人とならない人がいるのはなぜなのか。特に色白の肌の人は、すぐ赤くなるが、その後は黒くならない人が多い。

「人に見られるメラニンは黒色の『ユーメラニン』と黄色の『フェオメラニン』の2種類があります。そして、そのどちらの比率が多いかによって、個々に皮膚や髪の色に違いが出ます。ですから、急激に黒くなる人はユーメラニンの割合が多い、黒くならない人はフェオメラニンの割合が多いのです」

 人種による肌の色の違いも同じメカニズム。白人のメラニンにはフェオメラニンが多く含まれ、黒人はユーメラニンが多いとされている。日本人などの黄色人種は、その混合タイプだ。それに黄色人種や白色人種のメラニンは表皮の深い層にだけあるが、黒色人種のメラニンは顆粒が大きく、表皮全体にわたって存在するという。

「黒色人種の肌の黒さは進化の過程でもたらされたもので、確かに紫外線による皮膚がんは起こりにくい。しかし、だからといって黄色人種の私たちが日焼けをして黒くなっても、本末転倒で逆に危ない。色白の人ほど紫外線対策が大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ