著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

大学生の38%が“問題的”…ネット依存度テスト衝撃の結果

公開日: 更新日:

 インターネットを利用する人は年々増加していますが、健康にどのような影響を与えるかについては、あまり詳しく分かっていませんでした。

 そんな中、日本人大学生を対象に、インターネットの依存度と精神症状との関連性を検討した研究論文が「日本精神神経学会誌電子版」に2018年4月13日付で掲載されました。

 この研究では、日本の5つの大学に在籍する学生1258人が解析の対象となっています。被験者に対してインターネット依存度テストを実施し、さらに、睡眠の質、注意欠陥行動傾向、抑うつ症状、不安症状に関する聞き取り調査が行われました。

 調査の結果、被験者の38・2%が「問題的インターネット使用者」に該当していました。

「問題的ではないインターネット使用者」と比べて、問題的インターネット使用者ではインターネットの利用時間が長く、睡眠の質が低く、注意欠陥行動・抑うつ症状・不安症状の傾向が強いことが統計学的にも有意に示されました。

 また、問題的インターネット使用者は、男性に比べて女性で1・52倍、睡眠不足の人で1・52倍、注意欠陥行動傾向のある人で2・7倍、抑うつ症状のある人で2・24倍、不安症状のある人で1・43倍、統計学的にも有意に多いことが示されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」