記憶や運動能力も良くなる? コーヒーの効果とメカニズム

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 昔から「○○は体にいい」という話があるが、少しくらい飲んだり、食べたりするくらいで本当に体が変化するのだろうか? あったとしても気分的な問題ではないのか? そう思う人も多いのではないか。そこで飲んだら眠気が消失し、頭痛などの痛みが治まるといわれるコーヒーで考えてみた。

 コーヒーを飲むと元気になることに人類で初めて気づいたのは、アフリカの羊飼いだという説がある。

 羊が赤い実を食べてはしゃぐのを見た羊飼いが試したところ効果テキメン。陽気になった。その評判を聞きつけた僧侶が夜の祈りの眠気覚ましに使うようになり、広まったという。

 これはあくまでも、あまたある説のひとつ。真偽は不明だが、昔からコーヒーには眠気を解消し痛みを止める効果があるといわれてきた。たかだか1杯、あるいは数杯のコーヒーを飲むことで体はどう変わるというのか? 薬剤師で日刊ゲンダイ好評連載コラム「役に立つオモシロ医学論文」の著者、青島周一氏が言う。

「コーヒーには多くの成分が含まれていますが、飲むと眠気が消えたり、頭痛が治ったりするのは、主に薬効成分であるカフェインが入っているからです。その量は1杯のコーヒーで180ミリグラム程度。カフェインは脳や腎臓などの細胞の表面にあるアデノシン受容体(AR)を阻害することで効果を発揮します」

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