著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

堀ちえみさん4期舌がん 口内炎異常を確実に見抜くチェック

公開日: 更新日:

 舌がんのリスク要因として、たばこと酒のほか入れ歯も要注意。不安定な入れ歯による断続的な刺激が舌がんを招く恐れがあるのです。

 早期がんでの部分切除なら、術後のしゃべりにくさや食べにくさがあっても、体の負担は少ないのですが、今回のケースのような大掛かりな手術だと、生活の質は大きく損なわれるでしょう。歌を歌うのはしばらく難しいかもしれません。

 生活の質を損なうことなく治療できるのが、放射線療法の小線源療法です。

 舌に放射線を出す針を刺したり、放射線を出す金粒子を患部に埋め込んだりする治療法で、治癒率は手術と同等の8~9割。会話や食事は、生活の質に直結します。その機能を維持して、この治療成績は注目です。

 しかし、切らずに治療できる小線源療法も、リンパ節転移がない早期が対象。口内炎を放置するのはよくありません。そこでチェックポイントをご紹介します。

●2週間以上続く口内炎

 口内炎はせいぜい10日ほどで治ります。2週間以上持続するときは、別の病気の可能性が高いでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞