【鼻】耳鼻咽喉科医が伝授 正しい鼻のかみ方4つのポイント
鼻汁や鼻クソが残っているとティッシュを丸めて鼻穴をグリグリとこする人がいるが、これも、できればやらない方がいい。耳鼻咽喉科・日本橋大河原クリニック(東京都中央区)の大河原大次院長が言う。
「鼻の粘膜は非常に繊細で軟らかいので、丸めたティッシュでこすると粘膜がボロボロになる。まるでビロードのような部分をヤスリでこすっているようなものです。傷ついた粘膜から細菌感染して『鼻前庭炎』を起こす人がよくいます」
鼻前庭炎とは、鼻穴の開口部のすぐ内側に炎症が起こり、赤くただれて痛み、膿のような黄色い鼻クソが出たりする。鼻穴付近の皮脂腺や毛穴に細菌が感染し、おできができた状態は「鼻せつ」と呼ばれる。鼻が腫れて痛みも強い。いずれにしても鼻のいじり過ぎは、これらの病気の原因になるので注意しよう。
過度にエチケットを意識して鼻毛を抜く人も多いが、鼻毛を抜く習慣は鼻せつを起こしやすい。そもそも鼻毛は、吸い込んだホコリや病原体などが体内に侵入するのを防ぐフィルターの役割をしている。
鼻毛は抜かずに、鼻穴の入り口付近にある鼻毛だけを鼻毛カッターで短くした方がいい。