【腰】「腰の痛みナビ体操」が効く3タイプの判定とやり方
腰痛を予防するには、とにかく「同じ姿勢で長時間いないこと」が基本になる。腰に負担をかけないためだが、腰のどの部分に無理な力がかかり続けると腰痛の原因になるのか。「お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック」(東京都千代田区)の銅冶英雄院長が言う。
「背骨は椎骨が連なってできています。その椎骨と椎骨の間には、クッションの役割を果たしている『椎間板』という軟骨があります。椎間板の周囲は『線維輪』という線維組織で囲まれて、中心には『髄核』というゼラチン状の物質があります。髄核は腰椎の動きに伴って線維輪の中で移動し、椎間板を変形させておじぎ(前屈)や反らし(後屈)の動きを行っています。悪い姿勢や腰に負担のかかる動作によって椎間板がゆがむと、髄核がずれて線維輪に亀裂が入り、それが腰痛の原因になるのです」
また、椎間板への栄養は、周囲組織からの組織液の拡散に頼っているため、もともと栄養が届きにくく、一度組織が傷むとなかなか治りにくい。そのため慢性腰痛となって痛みが長引くのだ。
特に、猫背姿勢のデスクワークや、立ち姿をきれいに見せようとする販売員らの背骨を反らした姿勢は腰に負担がかかりやすい。20~30分に1度くらいは、体を動かして姿勢を変えるようにした方がいいという。