【鼻】耳鼻咽喉科医が伝授 正しい鼻のかみ方4つのポイント
知っていそうで知らないことのひとつに「鼻のかみ方」がある。子供の頃からやってきたことだが、間違ったかみ方を覚えたまま大人になった人は意外と多い。鼻のかみ方が悪いとスッキリしないだけでなく、鼻や耳の病気を引き起こすキッカケにもなる。東京逓信病院・耳鼻咽喉科(東京都千代田区)の八木昌人部長は、正しい鼻のかみ方の4つのポイントを挙げる。
①「反対側の鼻を押さえて、片方ずつかむ」
②「口から息を吸ってからかむ」
③「ゆっくり少しずつかむ」
④「勢いをつけて強くかまない」
「鼻をかむときは、必要最小限の圧力でかむのがいいので、片方ずつかむのが鉄則です。よく両方の鼻を一緒にかむ人がいますが、細菌やウイルスを含んだ鼻汁が鼻の奥の方に追い込まれてしまい副鼻腔炎の原因になります。また、鼻腔と中耳は耳管という空気の通り道でつながっているので、鼻汁が中耳に行けば中耳炎を引き起こします」
勢い良く両鼻を一遍にかむと、耳が「ツーン」として痛むが、これも、かんだときの圧力が、耳管を通して中耳に行くために起こる現象だ。