白内障治療の最前線 眼鏡がほぼ不要になる「眼内レンズ」が登場

公開日: 更新日:

 白内障は、患者の9割が65歳以上だ。加齢でリスクが高くなるため、だれでもなる可能性はある。世界トップレベルの白内障手術を行う東京歯科大学水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授に、白内障治療について聞いた。

 白内障は、カメラのレンズに相当する水晶体という部分が濁り、視力が低下する病気だ。

 点眼薬は予防程度の効果しかなく、治療となると手術。手術では、角膜を切開して濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを入れる。「軽症のうちは点眼薬で、生活や仕事に支障が出てきたら手術」というのがこれまでの流れだったが、欧米を中心に変わりつつある。

「白内障のごく早期で手術を受ける人、白内障でなくても手術を受ける人が出てきているのです」

 白内障手術の安全性が高まっていることに加え、眼鏡がほぼ不要になる眼内レンズが登場したからだ。

 眼内レンズには、単焦点レンズと多焦点レンズがある。単焦点レンズは近距離か遠距離の1カ所に焦点が合うもので、焦点が合わない方を見るときは眼鏡が必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース