目・耳・鼻
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耳掃除には要注意! 耳の中がカビだらけになる「外耳道真菌症」の危険あり
耳掃除が日々の習慣になっている人は少なくない。ただ、こすりすぎて耳の中が傷つくと、カビが繁殖して思わぬトラブルにつながるリスクがある。自治医科大学付属さいたま医療センター耳鼻咽喉・頭頚部外科教授の吉田尚弘氏に聞いた。 ◇ ...
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多焦点レンズは保険適用外で値段が高いが「QALY」も極めて高い
最近の白内障治療で、患者さんからの質問が多いのは多焦点眼内レンズです。2019年に国内で初めて遠・中・近の3焦点レンズが承認されて以降も、さまざまなモデルが登場しています。 国内未承認のものでは、3焦点に「近中」「遠中」をプ...
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若年層にも急増中…「糖尿病性白内障」に気をつけろ
白内障なんて高齢者の病気。私には当面関係がない──。30~40代の人の中にはそう考える人も多いのではないか。しかし、糖尿病の人はその考えを改めるべきだ。糖尿病がある人は健康な人よりも早期かつ高頻度で白内障が発症することが報告されてい...
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白内障ではないが眼内レンズで「老眼」を治療したい
「白内障はまだ出てないけれど、多焦点レンズを挿入して老眼を治療したいが可能?」と知人から質問されたことがあります。 多焦点レンズを使用した白内障治療は、あくまで「白内障」という病気を治すためのもの。多焦点レンズは保険適用ではあ...
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白内障手術…単焦点にするか、多焦点レンズにするか
ここ数年、老眼矯正もできるとして注目されている「多焦点レンズ」。多焦点レンズが開発されたのは20年以上前のことで、遠くから近くまで複数の距離に焦点を合わせられる眼内レンズです。 1995年、AMO社の「Array」という多焦...
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白内障が初期でも手術…理由は「老眼鏡をかけたくない」から
白内障は、水晶体が加齢で濁り、見えづらくなる病気です。現在でもWHOによる世界での失明原因の第1位は白内障です。唯一の治療法は、眼内レンズと呼ばれる人工の水晶体を、濁った水晶体と交換する手術となります。 近年、老眼治療を目的...
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45歳過ぎの眼精疲労、頭痛、肩こりは「老眼」の放置が原因
ここ数年、あちらこちらに安価に眼鏡を作れる眼鏡専門店が増えましたね。「店で視力を測ってもらって、ぴったりと合う眼鏡を作ってもらおう」と考える方も多いかと思います。しかしそれは眼科医としては賛成できません。 眼鏡を作る前には必...
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「モノビジョン」の老眼矯正は期間限定…長時間の作業には不向き
レーシックの技術を使って行う老眼矯正治療「モノビジョン」。この治療が適しているのは、「まだ白内障になっていない」40歳代後半から50歳代の人となります。もちろん、レーシックが可能な目(健康な成人で、目の病気がなく、角膜の厚さが治療後...
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近視矯正のレーシック手術は老眼治療にも使える…2つの方法
視力矯正が専門の眼科医の間では「手術によって老眼を治す」ことが当たり前となってきていると、前回お話ししました。 手術には2通りあり、「レーシック」の技術を使って老眼を治療するものと、遠近両用の人工水晶体である「多焦点眼内レン...
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「近眼だから老眼にはならないはず」は都市伝説
この連載のタイトル「一生見える目をつくる」には、視力矯正技術の進歩を多くの方々に知っていただきたいという私の思いがこもっています。決して大げさではなく、いまや目の見え方は「つくる」ことができる時代となりました。 たとえば老眼...
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日常的サングラス着用のススメ…警察でも勤務中の着用を“公認”
全国的に気温が上がり、暑さを感じる季節がやってきた。気になるのが紫外線だ。地表に到達する紫外線には2種類あり、皮膚の奥底の細胞まで到達するUVAは5月が1年間で最も強くなる。 目の健康のための紫外線対策として真っ先に思い浮か...
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初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む
今回は「老眼」について話をしたいと思います。老眼は程度の違いこそあれ、すべての人にやってくる体の機能の老化現象。目の中の水晶体のピント調節力が衰えることにより、遠くはよく見えるが、近くのものが見えにくくなる現象を指します。ほとんどの...
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レーシック治療で「検査日に手術」がダメな理由
レーシック手術の病院選びのポイントのひとつとして覚えておいていただきたいのは、「その病院は事前の検査をしっかりと行ってくれますか」ということ。検査で来院したその日に、「手術も今日してしまいましょう」と言うクリニックもあると聞きます。...
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レーシックの技術は大きく進歩していて現在はカスタマイズが可能
先日、知人からこんな質問がありました。 「20年ほど前にレーシック手術を受けました。その頃と今のレーシックって、なにか変わりましたか?」 いい質問だと思ったので、今回は「レーシックの今と昔」についてお話ししたいと思いま...
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現在の医学では治らない…尾藤イサオさん加齢黄斑変性症を語る
こうして向かい合ってお話ししていても、私と視線が合ってないでしょう? 頭の上の遠くの方を見ているように見えると思うんですけど、じつはそれで見えているんです。あえて視線を合わせるようにすると、顔はのっぺらぼうになってしまいます...
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レーシック手術は「5分で済みます」に要注意…そんなに早く終わるはずがない
「レーシック手術」とはどんなものか? それは、目の表面にある角膜をエキシマレーザーで1000分の1ミリ単位で角膜の形を変化させ、近視・遠視・乱視の矯正をする治療です。エキシマレーザーは、混合ガスを用いてレーザー光を発生させています。 ...
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レーシック手術を受けた翌日の感動は26年経った今でも忘れられない
私は神奈川県横浜市にあるクイーンズ・アイ・クリニックの院長をしており、専門は視力矯正治療です。中でもとくにレーシック治療については、私自身が26年前に実際に手術を受けたこともあり、この連載でみなさんにお話ししたいことがたくさんありま...
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【ものもらい】温めると早く治る──?むしろ悪化させる可能性あり
ものもらいは、「麦粒腫」と「霰粒腫」の2種類に分類されます。前回の麦粒腫に続いて、今回は霰粒腫についてお話しします。 霰粒腫は、袋に入った硬いコリコリとした芯があるしこりのこと。おできみたいなもの、と言えばわかりやすいでしょ...
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【ものもらい】市販の点眼薬では治らない種類がある
今回は「ものもらい」についてお話ししたいと思います。多くの人が経験されたことのある目の病気ではないでしょうか。 医学的にものもらいには2種類あって、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」に分類されます。今...
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文化放送ディレクター白石仁司さん緑内障を語る「白く深い霧の中で生活している感じです」
「ロービジョン」とは、全盲ではないけれど矯正しても十分な視力が得られない低視力や、見えない部分が生じる視野欠損などがある状態のことです。私はまさに今その真っただ中にいて、ロービジョンという言葉やその実情をたくさんの人に知ってほしいと思...
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子供の近視の進行を60%軽減させる「低濃度アトロピン療法」
子供の近視の進行予防が期待できる治療法「オルソケラトロジー」。寝ている間に特殊なレンズを入れて、朝起きたら外す。そうすると日中は裸眼で過ごせるぐらいの視力に回復する治療法で、軽度から中等度の近視の方に有効です。 ほかに子供の...
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花粉症専門医に聞く(1)薬をギリギリまで我慢するのはOKですか?
花粉症の人は身をもって感じているように、今年は暖冬でスギ花粉の飛散開始が例年より早い。 くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった花粉症の症状が出始めている人は、躊躇なく花粉症の薬を飲むべきです。最もいいのは、花粉症の治療にたけている...
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近視治療「オルソケラトロジー」…1週間で半数が視力1.0へ
増え続けている子供の近視。近視を正視に戻すことは困難ですが、治療法はないわけではありません。では、いまはどういった治療が行われているのか──。 一般的なものとしては、メガネをかける、またはコンタクトレンズをつける。「子供でも...
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近視の子供が増加…外遊びで太陽光を浴びると進行予防になる
はじめまして。眼科医の荒井宏幸です。私は神奈川県にある「クイーンズ・アイ・クリニック」の院長をしており、専門は視力矯正治療です。 この連載では目の悩みや病気、症状、治療方法などをお伝えしていきたいと思っていますので、よろしく...
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悲しくないのに…高齢者に多い「涙が止まらない」目の病気
「涙が出すぎてモノがぼやけて見える」「悲しくないのに涙が出る」--。高齢者の中にはこんな悩みを抱えながらも、「老化の一環だから仕方がない」とあきらめている人も少なくない。どうしたらいいのか。眼科専門医で「自由が丘清澤眼科」(東京)の清...
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スキー場だけじゃない…都会でも大雪に備えて「雪目対策」を
今月6日の大雪で東京都心は混乱した。凍結した路面に足をすべらせ、歩行者の転倒事故が相次ぎ、首都圏では約150人がケガをした。 大雪というと、どうしても足元ばかりが注意を奪われがちだが、積もった雪面からの照り返しによる“目の日...
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映画コメンテーターの有村昆さん 白内障の手術を受けて感動したこと
数年前からずっと視界に白いものがチラチラしていたんですよ。特に左目なんですけど、霧がかかったような見づらい状況が続いておりました。 年1回の健康診断でも、「ちょっと白内障の気がある。確定ではないけれど、どうにかしないとゆくゆ...
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白内障手術失敗体験談(8)「医療ミスではないのか?」執刀医に尋ねてみた
リカバリー手術が成功し、正常な視力が戻ったいま、私の胸をよぎったのは「医療ミスはなかったのか?」という疑惑です。 連載にあたり、改めて最初に私の白内障手術を行った眼科医院を訪ねました。院長は国立大学医学部出身のベテラン眼科医...
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白内障手術失敗体験談(7)怖いものではないが甘くみてはいけない
白内障の手術は安心安全です。とはいえ私が見舞われた「後嚢破損」というトラブルは500分の1程度の確率で起きるそうです。何か突発的なトラブルが発生したときのことを考えると、それなりの実績がある病院を選ぶことが大事。今回の一件で痛感しま...
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白内障手術失敗体験談(6)再手術はテキパキした指示のもと60分で終了
9月27日、白内障のリカバリー手術前の簡単な検査が終わって、病室に戻り、手術時間まで待機となりました。私の手術開始時間は夕方4時30分ごろで、じっと待つしかありません。個室でトイレは室内にあるため、外に出ずともよい状態でした。 ...