白内障治療の最前線 眼鏡がほぼ不要になる「眼内レンズ」が登場
そのうち慣れる人も少なくないが、まれではあるものの、ずっと見えづらさを訴える人もいる。
また、夜間のまぶしさ(ハロー・グレア)が起こることもある。
■費用がかかる
単焦点レンズは保険適用で自己負担額が片目3万~5万円。多焦点レンズは保険が利かなかったが、2020年4月から基本的な手術は保険、多焦点の差額が保険適用外で自己負担という「選定療養」の対象になった。以前より費用が安くなったものの、自己負担額が片目で20万円前後から30万円前後(施設で異なる)。
■ほかに目の病気がある場合は不可
緑内障などほかの目の病気があり、多焦点レンズの性能を十分に生かしきれない場合は、不可になる。
単焦点レンズは、ほかの目の病気があっても入れられる。
「どの眼内レンズを選ぶかは、どういう見え方をしたいかによる。眼鏡をかけることに抵抗がなければ単焦点レンズでいいでしょうし、極力眼鏡をかけたくなければ3焦点型が最適でしょう」
眼内レンズの耐久性は保証されており、若年で入れても問題ない。なお白内障がなく、眼鏡を使いたくないからと眼内レンズの手術を受ける場合は、選定療養の対象にならないので、前出の値段より高額だ。