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大橋直樹「東京外科クリニック」理事長

日本外科学会認定外科専門医、全日本病院協会認定臨床研修指導医。東京外科クリニックグループでの日帰り手術の件数は2022年4月末日時点で3101件。

鼠径ヘルニアは放置するとヘルニア嵌頓や腸閉塞のリスク高める

公開日: 更新日:

 鼠径ヘルニアの「ヘルニア」という言葉の意味は、腸や、卵巣、膀胱といった体の組織や臓器が、本来あるべき位置からはみ出した状態を指します。

 そのため、鼠径ヘルニアといった場合は、足の付け根(鼠径部)に生じるヘルニアの総称となり、一般的には脱腸と呼ばれています。

 鼠径ヘルニアでは、腹部の筋肉で構成される腹壁に生じた穴を通して腸が飛び出るのですが、放置してその穴が自然と塞がるのかというと、それは無理です。治療は手術が原則。症状や状態によって経過観察するケースもあるものの、手術以外に穴を塞ぐ方法がないのです。

 この鼠径ヘルニアはあらゆる年齢で起こり得ます。中でも男性に多く発生する傾向があるとされています。

 加齢その他、原因は種々論じられていますが、はっきりした根拠はなく、犬や猫にも発生します。人間の場合は二足歩行が病気の進行を進めている可能性があり、そもそも寿命が長いがゆえに手術が行われる件数も多いと考えられます。いきみや咳、あるいは重いものを持ち上げようとしたときを契機に症状を自覚するというのはよくある話です。

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