その他のコラム
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糖尿病と認知症を合併した親の血糖値コントロールはどうすればいい?
糖尿病の方はそうでない人に比べて認知症を発症しやすいのはご存じでしょうか。アルツハイマー型で約1.5倍、脳血管性認知症は約2倍リスクが高まるとされ、未治療の糖尿病は最も危ない危険因子のひとつといわれています。 在宅介護で問題...
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長生きしたけりゃ最後は噛む力(1)歯が20本以下だと死亡率は2.7倍
人生100年時代、最近では「平均寿命」よりも「健康寿命」に関心を持つ人が増えています。日本人の健康寿命(74.1歳)と平均寿命(84.3歳)の差はほぼ10年。この差をできるだけ縮めて、いくつになっても元気で自立した生活を送りたいとい...
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親の健康保険証、介護保険証、診察券のコピーを手元に置いておく
病気やケガで高齢の親に介護問題が浮上すると子供は病院や役所関連のさまざまな手続きに奔走することになる。それは遠く離れて暮らしているほど大変なのだが、事前に基本的情報を把握しておけば事を進めやすい。 まず推奨したいのは、親の健...
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服装の乱れがないか?患者さんの服装も重要な情報になる
「人に会うと、特にご高齢の方では、服装をついチェックしてしまう」 本連載担当者が先日、某地方都市にある公立病院のメンタルクリニックに長年勤務していた看護師さんと話す機会があったときのこと。その看護師さんに、「仕事で身に付いたク...
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プロが教えるシャンプー術(7)抜け毛・頭皮トラブル②~洗髪頻度や製品変更との関係
「抜け毛」の本数は洗髪頻度でも変化します。シャンプー頻度を毎日洗髪と3日に1回洗髪で比較すると、後者での抜け毛が多くなります。図の上に示したように、65歳男性では、毎日洗髪から3日に1回洗髪に変えると、抜け毛が6倍になりました。ちなみ...
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【ローヤルゼリー】女性更年期に効果…朝夕食30分前の摂取が理想
古代エジプトや中国では、その健康促進効果から皇帝や貴族たち貴重な資源とされていたローヤルゼリー。エジプトでも、女王蜂のための特別な食事として知られ、健康や長寿をもたらすと信じられてたそうです。 ローヤルゼリーが科学的に研究さ...
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認知症の人が打っておきたい「ワクチン」の種類は?
認知症が進行するにつれ在宅介護が難しくなると、施設への入居を検討する家族も多いのではないでしょうか。高齢者施設で問題となりやすいのが、感染症のまん延です。 認知症の方が多く入居される施設では、認知機能の低下からマスクの着用や...
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プロが教えるシャンプー術(6)」 抜け毛・頭皮トラブル①~季節で変わる
ミドル以上の男性は、シャンプー時の「抜け毛」も悩みのひとつです。国内外の季節による抜け毛の変化は図のようになっています。イギリスのケースでは、抜け毛が3月で最も少なく9月で最大に達しています。日本でも2~5月の抜け毛が最も少なく、8...
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虫歯予防で人気の「キシリトール」に血栓リスク? 医学誌で報告
「キシリトール」は天然にもある甘味成分ですが、甘いのに砂糖などと比べてカロリーが少ないという特徴があります。また、キシリトールには虫歯予防効果があることが確認されていて、歯の健康のために、キシリトールを含有するガムやタブレットが日本...
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父親が家事をするだけで子供に優しい家庭が増える?
日本では、他の先進諸国と比べて、父親の育児や家事をする時間が短く、労働時間は長い傾向にあります。「ワンオペ育児」といった言葉が象徴するように、育児や家事の大部分を担っているのは母親でしょう。 子供の問題行動に対する体罰は、効...
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プロが教えるシャンプー術(5)髪質の違いによる注意点
髪質によってシャンプーの性能が低下することがまれにあります。それはスタイリング剤、特にヘアワックスやヘアクリームなどの油性の製品を使用しているケースです。スタイリング剤の使用量が多いと、2回~3回くらいの洗髪が必要になる場合もあるの...
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古村比呂さんは抗がん剤22回…長期の静脈注射ではCVポートの検討も
抗がん剤について、読者の皆さんはどう思われているでしょうか。「副作用がつらい」「最後の手段」といったイメージを持っている方は少なくないでしょう。 そのイメージを覆しているのが、ステージ4の子宮頚がんで闘病中の女優・古村比呂さ...
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「痛み止め」と「胃薬」がセットで処方されるのはなぜか
たくさんの種類がある痛み止めの中に、「非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)」と呼ばれるクスリがあります。成分名でいうとロキソプロフェンやジクロフェナク、セレコキシブなどが挙げられます。 高齢者の中には、関節痛などのために...
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プロが教えるシャンプー術(4)適量とつけ方のポイント
シャンプーをする時は図のように適量を手にとり、手の平で薄く広げます。泡立ちにくいケースでは、軽く泡立たせながら髪と頭皮になじませていきます。ロングヘアの場合は、頭皮の何カ所かに分けてこすりこんでいきます。 シャンプーの泡は汚...
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「動かない時間」が増えるほど疲労が残る…脳や心身に悪影響
世の中が便利になればなるほど、あまり動かずにいろいろなことができるようになります。分かりやすい例で言えば、スマホがあればスマホ上からフードデリバリーを注文できるし、いつでも好きな音楽を聴くことができますよね。 少し前までは、...
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過敏性腸症候群でもう悩まない(4)20代女性は食生活の見直しで職場復帰できた
お腹の不調に悩まされる「過敏性腸症候群(IBS)」で不登校や退職に至るケースは少なくない。薬に頼らなくても、生活習慣の改善で下痢の症状が軽減し、職場復帰したケースを紹介する。 都内に住む20代前半の女性は、転職を機に関西の実...
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心不全パンデミックを乗り切るために「薬」と「生活習慣」のバランスを考える
「慢性心不全」についてのお話を続けます。急性心筋梗塞を発症しても、治療の進歩によって一命を取りとめる患者さんが増えたことで、その後に慢性心不全を発症する患者さんも増えました。そうした状況もあって、近年の日本では心不全の患者さんが急増し...
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【白いんげん豆】「脾」の働きを強化して体内の水分排出を促し気象病を改善
梅雨を迎え、体調がすぐれない。台風の前になると身体が重だるくて、頭痛もひどい……。もしかすると「気象病」かもしれません。 気象病とは天候の変化によって現れる不調をいいます。気圧、温度、湿度などの変動が原因で自律神経のバランス...
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過敏性腸症候群でもう悩まない(3)30代男性は周囲に打ち明けられた安堵感から腹痛が減少
「過敏性腸症候群(IBS)」の治療は、薬物療法や生活改善が基本になる。治療と並行しながら、自分なりの対応策を見つけ、症状とうまく付き合っている人のケースを紹介する。 某大手企業で働く30代の男性は、繁忙期は帰宅時間が午前3時を...
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糖尿病の人が水虫を放置するとどうなる? 13人に1人が爪白癬
足白癬(水虫)を治療せずに放置すると、足に繁殖した白癬菌が爪に入り込む「爪白癬」を引き起こします。高齢者に多く日本人の7人に1人が足白癬、13人に1人が爪白癬といわれています。爪白癬は爪が白や黄色に濁ったり、分厚くなったり、爪がもろ...
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多焦点レンズは保険適用外で値段が高いが「QALY」も極めて高い
最近の白内障治療で、患者さんからの質問が多いのは多焦点眼内レンズです。2019年に国内で初めて遠・中・近の3焦点レンズが承認されて以降も、さまざまなモデルが登場しています。 国内未承認のものでは、3焦点に「近中」「遠中」をプ...
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過敏性腸症候群でもう悩まない(2)薬物療法だけで3カ月で完治できる
慢性的な腹痛や下痢、便秘やガスだまりの症状に悩まされる「過敏性腸症候群(IBS)」。お腹の不調を改善させる治療には、どういった方法があるのか。「おりたメンタルクリニック」院長の織田宗太郎氏に解説してもらった。 「IBSの治療は...
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これまでの人生を振り返る…思い出の「棚おろし」のお手伝い
訪問診療をする中で、私たちにとって人生の先輩ともいえる患者さんやご家族の方々から貴重なお話を伺うことがあります。 90代や80代後半の方には、戦時中の記憶をはっきりとお持ちな方が少なくありません。診察の合間に当時の暮らしぶり...
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重い物を持ち上げたら、太ももから足の指先までしびれが走った
その患者さんは足から臀部と腰にかけての痛みとしびれを訴え、来院した55歳の男性の方でした。 20代半ばから30代にかけラグビーをされていたためか、当時から首の痛みと、軽いしびれを抱えておられる上に、仕事柄、日常的に重い物を持...
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運動器疾患と廃用症候群を予防するためにはどんな対策が必要なのか
リハビリ医が「攻めのリハビリ」を実践するには、患者さんの全身管理を行う能力が欠かせません。中でも、再発を予防する医療に関する知識と対応力が求められます。 前回お話ししたように、回復期リハビリ病棟には、脳血管疾患、運動器疾患、...
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適切な治療や薬を知っておくためガイドラインを活用したい
今年4月に「成人肺炎診療ガイドライン2024」が発刊されました。診療ガイドラインには、その疾患の診断方法や標準的な治療方針などについて最新の情報が記載されています。多くの医療従事者にとって、さまざまな疾患の診療ガイドラインから学ぶこ...
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過敏性腸症候群でもう悩まない(1)下痢や便秘を繰り返し不安障害を併発しやすい
重要な会議の前になると、決まってお腹がゴロゴロしてトイレから出られない……。日本人の10~20%が罹患している「過敏性腸症候群(IBS)」で悩みを抱える人は少なくない。急な便意や重度の便秘の症状で日常生活に支障を来す。「おりたメンタ...
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親の主治医に直接会って子供がチェックすべきこと
持病がある高齢の親が自身の健康状態をいかに把握できているか。今の治療方針はどのようなものなのか。親の主治医に会い、直接確かめる機会を持つことは、超高齢化社会の今、子供がすべきことのひとつだろう。 医学のことなどわからないと躊...
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熱中症救急搬送は高齢者が半数以上を占める…若年者よりリスク高
昨年5月から9月における全国の熱中症救急搬送人員は、総務省の発表を見ると9万1467人。前年の同期間と比べると2万人ちょっと増えており、過去2番目に多い搬送人員だったそうです。 年代別の救急搬送人員で最も多いのが高齢者。半数...
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プロが教えるシャンプー術(3)予備洗い、適量、すすぎ方
まず、図に示したように、シャンプー前に髪のもつれと汚れをとるため、目の粗いブラシを使って軽くブラシングします。特にロングヘアでダメージのある毛、クセ毛などは、そのままシャンプーをすると髪のもつれと絡みの原因なってしまいます。 ...