新型コロナは「歯肉炎」にも関係している? いつもの歯磨きで歯茎が血だらけに…

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 コロナ患者で報告されている「歯間乳頭の壊死」や「壊死性歯肉炎」は、歯と歯の間などの歯肉に痛みや腫れが生じて壊死してしまう病変だ。歯肉が壊死すると潰瘍が形成されるが、潰瘍を覆う偽膜は剥がれやすいため、飲食や歯磨きによって潰瘍が露出して、出血や痛みが起こりやすくなる。冒頭で紹介したMさんの症状とも合致する。

「壊死性歯肉炎は、口腔内にすんでいる細菌のいくつかが過剰に増殖するなどして感染と炎症を起こすことが原因で生じます。われわれの口腔内には400種類近い細菌が存在していて、その数は100億を超えるといわれています。それらのバランスが、ウイルス感染などによる口腔環境の変化によって崩れると、発症しやすくなるのです。多くは軽症で5日ほどで改善しますが、重症化すると発熱やリンパ節の腫れといった全身症状が現れるケースもあります」

■柔らかい歯ブラシを歯茎に当てないように使う

 コロナとの関連はともかく、こうした歯肉炎をはじめ、歯茎に腫れ、痛み、出血がある場合でも、ケアをおろそかにして口腔内の衛生環境を悪化させるわけにはいかない。歯肉炎が歯周病につながったり、歯茎の傷から口腔内細菌が侵入して全身を巡りさまざまな病気の原因になるリスクもあるからだ。

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