新型コロナは「歯肉炎」にも関係している? いつもの歯磨きで歯茎が血だらけに…

公開日: 更新日:

 コロナ患者で報告されている「歯間乳頭の壊死」や「壊死性歯肉炎」は、歯と歯の間などの歯肉に痛みや腫れが生じて壊死してしまう病変だ。歯肉が壊死すると潰瘍が形成されるが、潰瘍を覆う偽膜は剥がれやすいため、飲食や歯磨きによって潰瘍が露出して、出血や痛みが起こりやすくなる。冒頭で紹介したMさんの症状とも合致する。

「壊死性歯肉炎は、口腔内にすんでいる細菌のいくつかが過剰に増殖するなどして感染と炎症を起こすことが原因で生じます。われわれの口腔内には400種類近い細菌が存在していて、その数は100億を超えるといわれています。それらのバランスが、ウイルス感染などによる口腔環境の変化によって崩れると、発症しやすくなるのです。多くは軽症で5日ほどで改善しますが、重症化すると発熱やリンパ節の腫れといった全身症状が現れるケースもあります」

■柔らかい歯ブラシを歯茎に当てないように使う

 コロナとの関連はともかく、こうした歯肉炎をはじめ、歯茎に腫れ、痛み、出血がある場合でも、ケアをおろそかにして口腔内の衛生環境を悪化させるわけにはいかない。歯肉炎が歯周病につながったり、歯茎の傷から口腔内細菌が侵入して全身を巡りさまざまな病気の原因になるリスクもあるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る