膝が痛い! 「変形性膝関節症」手術を受けるときに押さえておきたいポイント

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「患者さんの中には、我慢できなくなるまで病院に来ない方も少なからずいます。しかし、痛みが軽い段階で受診してほしい。薬やヒアルロン酸注射、温め療法などで痛みを軽減できますし、体操も有効です」

 大腿筋を四方から挟む大腿四頭筋は40~50歳ごろから落ち始める。筋力が落ちると変形性膝関節症が進行しやすい。痛みが軽い間なら、大腿四頭筋を鍛える体操(囲み参照)で変形性膝関節症の進行を止められる可能性がある。

「膝が痛い↓極力歩かないようになる↓大腿四頭筋をはじめとする膝に関連する筋力が落ちる↓変形性膝関節症が進行する」といった負のスパイラルだけは、なんとしても避けたい。

■「10年しかもたない」は誤解

 いずれの方法でも痛みが改善されず、日常生活で不自由を感じている場合、手術が検討される。手術においても、早めの受診なら選択肢が多い。

「膝関節の表面を人工のものに置き換える人工膝関節置換術には、すべての膝関節表面を置き換える全置換術(TKA)と、部分的に置き換える部分置換術(UKA)があります。UKAの方がTKAより術後の痛みも腫れも少なく、入院期間が短い。TKAは術後に膝の違和感を訴える方もいますが、UKAではそれが少ない」

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