膝が痛い! 「変形性膝関節症」手術を受けるときに押さえておきたいポイント

公開日: 更新日:

「患者さんの中には、我慢できなくなるまで病院に来ない方も少なからずいます。しかし、痛みが軽い段階で受診してほしい。薬やヒアルロン酸注射、温め療法などで痛みを軽減できますし、体操も有効です」

 大腿筋を四方から挟む大腿四頭筋は40~50歳ごろから落ち始める。筋力が落ちると変形性膝関節症が進行しやすい。痛みが軽い間なら、大腿四頭筋を鍛える体操(囲み参照)で変形性膝関節症の進行を止められる可能性がある。

「膝が痛い↓極力歩かないようになる↓大腿四頭筋をはじめとする膝に関連する筋力が落ちる↓変形性膝関節症が進行する」といった負のスパイラルだけは、なんとしても避けたい。

■「10年しかもたない」は誤解

 いずれの方法でも痛みが改善されず、日常生活で不自由を感じている場合、手術が検討される。手術においても、早めの受診なら選択肢が多い。

「膝関節の表面を人工のものに置き換える人工膝関節置換術には、すべての膝関節表面を置き換える全置換術(TKA)と、部分的に置き換える部分置換術(UKA)があります。UKAの方がTKAより術後の痛みも腫れも少なく、入院期間が短い。TKAは術後に膝の違和感を訴える方もいますが、UKAではそれが少ない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」