部屋の夏支度…涼しさを五感で感じ取るためにも、風の通り道の点検を

公開日: 更新日:

 日本の夏は高温多湿です。6月に衣替えをするように、伝統的な日本家屋では、屋内を夏仕様へ替える夏支度をしていました。紙の障子やふすまの建具を取り外し、すだれや夏障子(すだれをはめ込んだ戸)に替え、畳の上にゴザや網代などの敷物を敷き夏座敷へと替えます。

 これらは費用も手間もかかりますし、今は建具を替えなくてもエアコンのスイッチを入れれば簡単に涼しくなります。けれど、少しでもエアコンの消費を減らし、五感で涼しさを体感することは、心身の健康に良好に働きます。昔の人の知恵にならって、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 最も重要なのは部屋の「風通し」をよくすることです。昔の日本の家屋では部屋には家具は置かず、必要な道具を出して使って終わったらしまい、屋内は常に風が通るように基本的に空っぽの空間にしていました。そこで現代の家の中でも、風の通り道を点検し、風の流れを遮るものを取り除くことをお勧めします。

 風の通り道に背の高い家具や、無駄なモノを置かないように見直してみてください。本格的な夏が来る前に、こうした家具の配置点検や断捨離をしてモノを減らすのはよい習慣かもしれません。玄関ドアを少し開けたり、換気扇を回したりして、家の中の空気を循環させるようにしましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"