著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「怒り」の解消は原因を紙に書いて破り捨てるが吉!

公開日: 更新日:

 ストレスの多い現代社会では、怒りを覚えることも多いでしょう。一方で、怒りの感情を適切にコントロールすることは容易ではありません。怒りの原因となった経験から注意をそらそうと努力しても、怒りが収まるのは一時的かもしれません。

 そんな「怒り」の原因となるような挑発的な出来事を文章にすることで、怒りの感情にどのような影響を与えるのかを検討した研究論文が、「サイエンティフィック・リポーツ」という学術誌に2024年4月9日付で掲載されました。

 日本で行われたこの研究では、大学生50人(平均21歳)が対象となり、社会問題(公共の場における喫煙行為など)に関する論考を書くよう指示されました。提出された論考に対して、大学院生による挑発的な評価やコメント(「こんな考え方をするとは信じられない」など)が記載され、被験者にフィードバックされました(挑発的経験)。

 被験者はまた、挑発的経験に対する感情を配布された紙に文章として書くよう指示されました。さらに、その紙をゴミ箱に投げ入れる処分群と、何もせず持っている保持群に分け、怒りの感情に対する変化が検討されています。なお、怒りの感情は1点(まったくない)~6点(非常に強い)で評価されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾