うつ病などの精神疾患でもないのに…急に怒りっぽくなった人に潜む病気

公開日: 更新日:

 人が変わったように急に怒りっぽくなった。そんな指摘を受けたことはないだろうか? たまたま忙しかったり、強いプレッシャーがかかっている状況であれば、短期的なストレスが原因かもしれない。しかし、そうした心当たりはなく、精神疾患もない。脳の萎縮で感情を制御する機能が失われ、もともとの怒りっぽい性格が現れ先鋭化するほどの年でもない。それなのに、短期間で性格ががらりと変わり、それが長く続くようなら、病気を疑った方がいい。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「怒りっぽくなる代表的病気が高次脳機能障害です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害や頭を強く打ったことによる脳外傷、心肺停止による低酸素脳症など脳を損傷することで発症します。怒りやすくなるなどの感情障害に加えて、同じ話や質問をする記憶障害、ミスを連発する注意欠陥障害などの症状が起きます」

 この病気が厄介なのは患者本人も病気の自覚がなく、周囲も見ただけではそれとわからないことだ。そのため、患者本人と周囲の間で軋轢が生まれトラブルに発展することが多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い