うつ病などの精神疾患でもないのに…急に怒りっぽくなった人に潜む病気

公開日: 更新日:

 人が変わったように急に怒りっぽくなった。そんな指摘を受けたことはないだろうか? たまたま忙しかったり、強いプレッシャーがかかっている状況であれば、短期的なストレスが原因かもしれない。しかし、そうした心当たりはなく、精神疾患もない。脳の萎縮で感情を制御する機能が失われ、もともとの怒りっぽい性格が現れ先鋭化するほどの年でもない。それなのに、短期間で性格ががらりと変わり、それが長く続くようなら、病気を疑った方がいい。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「怒りっぽくなる代表的病気が高次脳機能障害です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害や頭を強く打ったことによる脳外傷、心肺停止による低酸素脳症など脳を損傷することで発症します。怒りやすくなるなどの感情障害に加えて、同じ話や質問をする記憶障害、ミスを連発する注意欠陥障害などの症状が起きます」

 この病気が厄介なのは患者本人も病気の自覚がなく、周囲も見ただけではそれとわからないことだ。そのため、患者本人と周囲の間で軋轢が生まれトラブルに発展することが多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース