【アナーキー】世の中に毒づき、「何もかも壊してみてえ」叫ぶ生への衝動
葉山嘉樹という作家を知ったのは大学受験で浪人していた頃だから、40年以上昔の話だ。角川文庫が出していた全5巻「新青年傑作選集」の「怪奇編」に、葉山の短篇「死屍を食う男」が収められていたのを読んだのである。地方の中学校の寮を舞台にした猟奇譚で、物語としてはあっと驚くほどの趣向では…
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