紀州の梅がカメムシにやられた! 恐怖の大量発生でついに農作物に被害

公開日: 更新日:

 全国でカメムシが大量発生している中、とうとう農作物に被害が出てしまった……。

 6日、和歌山県田辺市の熊野本宮大社で「梅漬けの儀」が行われた。梅産地としての発展を祈るものだが、紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長は、共同通信の取材に「カメムシの発生などで、今年は近年にない不作で来年の豊作を祈った」と話した。他にも、千葉県のビワ農家でも大きなカメムシ被害が確認されている。

 今年は暖冬の影響で越冬したカメムシが多く、大量発生の原因になっている。中でも「果樹カメムシ類」はナシ、ミカン、モモ、リンゴ、ウメなどを吸汁し、農作物に被害をもたらすだけに厄介だという。この先も、作物への被害が次々に広がる恐れがあるのか。

■猛暑予想で大繁殖の可能性

 農林水産省の消費・安全局植物防疫課はこう話す。

「カメムシの対策方法は確立されています。適切なタイミングと適切な回数で薬剤を散布できれば、問題は起きません。とはいえ、カメムシがあまりにも大量に発生すると、薬剤の散布が間に合わなかったり、散布する回数が足らなかったり、想定外の事態が発生し、不作の原因になります。そのため、各都道府県は『カメムシ注意報』などを発令して、注意を喚起しています」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?