著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

景気占う「お歳暮商戦」石破新政権への不安や楽観は個人消費にも表れるがどうなる?

公開日: 更新日:

 英国のチャールズ国王は10月25日、サモアで開催された英国の旧植民地を中心とする56カ国の首脳が集う英連邦コモンウェルス首脳会議で過去の償いを求められた。

 アフリカ、カリブ海、太平洋の多くの旧植民地諸国は、宗主国だった英国や欧州列強が奴隷制に対する金銭的補償か、少なくとも政治的な償いを行うことを望んでいる。数世紀にわたり奴隷貿易から利益を得てきた英王室は謝罪を求められているが、英国のキア・スターマー首相は補償の支払いを公然と拒否している。

 BRICSとG7の間で、グローバルサウスの囲い込み合戦が起きている。グローバルサウスは、欧米列強の植民地だった国々でもある。インドでは、空前の大ヒットを記録したミュージカル映画「RRR」もインド人を差別した英国の植民地主義への抵抗を描いていた。

 第2次世界大戦を経て、アジア、アフリカなどの植民地は次々と独立したが、パレスチナ問題に見られるように欧米の自由主義、資本主義から生まれた帝国主義の爪痕は、現在も世界に残っている。旧植民地諸国では、「過酷」な記憶が次世代に継承されているようだ。拡大BRICSの誕生は、そこに淵源があろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘