景気占う「お歳暮商戦」石破新政権への不安や楽観は個人消費にも表れるがどうなる?
英国のチャールズ国王は10月25日、サモアで開催された英国の旧植民地を中心とする56カ国の首脳が集う英連邦コモンウェルス首脳会議で過去の償いを求められた。
アフリカ、カリブ海、太平洋の多くの旧植民地諸国は、宗主国だった英国や欧州列強が奴隷制に対する金銭的補償か、少なくとも政治的な償いを行うことを望んでいる。数世紀にわたり奴隷貿易から利益を得てきた英王室は謝罪を求められているが、英国のキア・スターマー首相は補償の支払いを公然と拒否している。
BRICSとG7の間で、グローバルサウスの囲い込み合戦が起きている。グローバルサウスは、欧米列強の植民地だった国々でもある。インドでは、空前の大ヒットを記録したミュージカル映画「RRR」もインド人を差別した英国の植民地主義への抵抗を描いていた。
第2次世界大戦を経て、アジア、アフリカなどの植民地は次々と独立したが、パレスチナ問題に見られるように欧米の自由主義、資本主義から生まれた帝国主義の爪痕は、現在も世界に残っている。旧植民地諸国では、「過酷」な記憶が次世代に継承されているようだ。拡大BRICSの誕生は、そこに淵源があろう。