ドラ6には負けられない…初勝利した広島・大瀬良の“意地”
「ぶち、最高です! ドラフトでカープに決まった時、喜んでくださっているのを見てました。ここマツダスタジアムで初勝利を挙げることができてうれしいです」
プロ初勝利を挙げた大瀬良大地(22=九州共立大)は広島弁を使って真っ赤なスタンドを沸かせた。負ければ首位の座を明け渡す大事な試合。ドラ1ルーキーは好調の阪神打線相手に7回5安打1失点と好投。打っては1点リードの五回、2死三塁から8番石原が敬遠で歩かされると握ったバットに力が入った。
「敬遠されてちょっと悔しい思いがあった。絶対に打ってやろうと思って打席に入った」
内角低めのシンカーをうまくさばくと、左翼線への2点適時二塁打。プロ初ヒットが自身の初勝利を呼び込む決勝タイムリーとなった。
■ヤクルトと阪神も1位指名
昨年のドラフトでは目玉選手として注目され、ヤクルト、阪神も1位指名。小川、和田監督に挟まれ抽選に参加したのは、大瀬良を高校時代から担当してきた田村スカウト。責任重大、真っ青な顔して左手で引いたのが当たりクジだった。