野村監督も腹決めた 広島が描く「打倒巨人」の秘策とキーマン
広島が27年ぶりの開幕3カード連続勝ち越しを決めた。
6日のDeNA戦で先発の前田健太(25)が8回無失点の今季初勝利。三回の菊池の適時打による1点をエースが守り切った。
昨季はリーグ3位で初のクライマックスシリーズ(CS)出場。ファイナルステージまで進んだが、巨人の分厚い壁にはね返された。昨季の巨人戦は8勝14敗2分けと負け越したものの、球宴以降は6勝5敗1分け、9月以降に限ると5勝2敗と盛り返した。打倒巨人へ、キーマンは2人いる。
まずは野村謙二郎監督(47)だ。昨季終了後、一度は辞意を伝え、松田オーナーに突っ返された。「4年やって区切りをつけようとしたけど、頭が固いと怒られた」と1年契約を延長。次期監督候補には緒方野手総合コーチが控えており、さらなる更新の条件は「リーグ優勝」しかない。広島の球団関係者がこう言う。
「去年は巨人が独走して、3位以内で初のCSを狙わざるを得なかった。でも、後半は巨人と互角以上に戦えた。エースのマエケンが巨人を抑えてチームの士気が上がったからです。これまで裏ローテを巨人に当ててきた野村監督は今年は巨人に勝たないと続投はないと腹を決めています」