「タナカは宝くじ同然」 メジャーの次なる標的広島マエケンの“お値段”
田中の大型契約にニンマリしているのは、今オフに入札制度でメジャー移籍を目指す広島の前田健太(25)かもしれない。
前田は昨年のWBCで、田中を押しのけてベストナインを獲得。「マエケンの方がクオリティーが高い」と話すメジャースカウトもおり、田中級の評価を受けてもおかしくない。献身的と評判の早穂夫人(28)だって、今からワクワクドキドキだろう。
が、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「こんな巨額契約は二度とないかもしれない」と、こう続ける。
「田中のメジャー挑戦はこれ以上ないタイミングだった。昨季24勝0敗という成績を残した上に、投手のFA市場は近年まれに見る凶作。先発3番手クラスのサンタナ(31=ロイヤルズからFA)くらいしか目立つ選手がいなかった。ヤンキースは昨季、5年ぶりにプレーオフ進出を逃し、先発投手で計算できるのは黒田(38)、サバシア(33)だけ。金満球団かつ、田中を喉から手が出るほど欲しかったからこそ、ここまでの契約になったといえる」
次のオフのFA市場には、昨季サイ・ヤング賞を獲得したタイガースのシャーザー(29)や、レッドソックスのエース格・レスター(30)など大物投手がゴロゴロ。マリナーズの岩隈(32)もいる。
日本人投手の評価が上がっているのは間違いないが、「前田の評価はせいぜい田中の半額程度」(関係者)との声も。米国人記者は「田中はそれこそ、宝くじに当たったようなもの」と話している。