阪神が獲得へ 前ヤンキース建山に「過度な期待は酷」の声
救世主になるか――。阪神が前ヤンキース3Aの右腕・建山義紀(38)を獲得するという。
阪神は交流戦で9勝15敗と失速。貯金を使い果たし、34勝34敗の3位で公式戦に再突入する。今季は、23日時点でチーム防御率4.05と投手陣が不調。中でも、勝利の方程式として活躍した福原(23試合、2勝2敗、防御率3.27)、安藤(27試合、3勝2敗、防御率4.44)が揃って精彩を欠いている。
そこで、5月にヤンキースを自由契約になった建山に白羽の矢が立ったわけだ。
建山は日本ハムから10年オフ、レンジャーズにFA移籍。1年目の11年は、主に右のワンポイントとして39試合に登板、2勝1セーブ、防御率4.50。昨季中にヤンキースに移籍し、3Aで21試合に登板して2勝2敗1セーブ、防御率1.70。今季は3Aで9試合0勝1敗、防御率6.08と低迷。13年以降は一度もメジャー登板はない。
ただ、メジャー帰りの中継ぎ投手は成功例が多い。斎藤隆は43歳で楽天に復帰し、中継ぎとして活躍。岡島、五十嵐、薮田、福盛などがマイナー経験も糧にして、日本球界復帰後に結果を残している。建山も日本で再び輝きを取り戻せるのか。米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏は、「過度な期待はできないと思う」と、こう続けた。