阪神・藤浪4勝目 好投支える“プロ仕様”のブルペン調整
阪神の藤浪晋太郎(20)について、ライバル球団の関係者が驚いた表情でこう言った。
「つい最近まで、登板前日にブルペン入りしてたらしいんです。高校時代と同じ感じで。プロでは2日前に入るのが普通。しかも、調整じゃなくて、常に全力投球らしい。練習中のキャッチボール、試合中の投球練習も常に全力投球ですもんね。今季、100球前後で息切れする試合が多かったのは、それが原因だと思うんですけど、肩を壊す可能性だってある。とはいえ、自分を目いっぱい追い込みながら、試合では速球を軸にカットボールとほぼ2球種だけでグイグイ押してくる。大した投手ですよ」
■防御率が大幅改善
開幕直後の3、4月は5試合登板で2勝2敗、防御率4.41と不調だった藤浪は、ブルペン入りのタイミングを登板2日前に変えた5月は、4試合で1勝1敗ながら、防御率は2.35と大幅に改善。27日のロッテ戦は今季最長の8回を投げて無失点。そしてこの日(4日)の楽天戦は、7回6安打1失点。125球でまとめて4勝目を挙げた。
初回には一軍登板試合自己最速となる156キロをマーク。本人は「内容は良くなかった。自分のエラーで失点もした。点数は60点くらい」と話したが、徐々にステップアップしている。