ワウリンカは周到に研究 錦織完敗で見えた「格上撃破」の課題
■格下相手にはもっと短時間で勝つ必要性
ある米メディアは錦織の課題についてこう語る。
「ケイは時速200キロ超の高速サーブでも、コースさえ読めれば返せる技術を持っている。ビッグサーバー相手にある程度得点を許すのは仕方ないにしても、逆に自分も相手の裏をかくサーブ、リターンを増やすことが重要。そのためには大舞台での場数や、冷静に戦えるだけの体力をキープするため、できるだけスタミナの消費を抑えたい。4大大会を勝ち上がるためには、弱い相手にはサッと勝つことです。今大会は2回戦(ドディグ・同86位)2時間47分、3回戦(ジョンソン・同38位=当時のランク)も2時間29分かかっている。ラリー戦が得意なケイでも、2時間を大きく超えれば消耗も大きい。せっかくの技術を生かせなくなってしまいます」
世界ランク1位のジョコビッチは準々決勝で、同8位のラオニッチと対戦。ジャスト2時間で退け、5回目の全豪タイトルに向けてあと2勝となった。