「投手兼営業」の名刺“ナックル姫”吉田えりは今どうしてる?
自宅地階には古畳を敷いた6畳ほどの練習部屋があり、そこにネットを張って投げ込んでいるとか。
「2つ上の兄も野球をやっていたんで、お父さんが練習用にと、作ってくれました。誰にも気兼ねすることなく、練習に打ち込めるのがうれしいです。ただ、投げ過ぎないように、1日200球までと球数制限してます。肩やヒジを痛めやすい方ですから」
独立リーグは給料が払われるのはシーズン中のみ。オフはアルバイトに明け暮れる選手も多い。
「ワタシも同じです。練習の合間を縫ってイベントや講演をこなしてます」
■夢はマドンナジャパンで世界一
さて、吉田さんが“ナックル姫”と注目されたのは川崎北高2年の時。関西独立リーグの合同トライアウトに合格。ドラフト会議で神戸9クルーズに7巡目指名された。つまり、男性とプレーする日本初の女子プロ野球選手になったのだ。
10年、高校を卒業するとアメリカの独立リーグのチコ・アウトローズ(カリフォルニア州)に入団。