世界4位・錦織 本当の試練は「クレー巧者」ひしめく4月以降
2日に発表されたATP(男子プロテニス協会)の世界ランキングで4位にランクインした錦織圭(25)。今季はシーズン開幕から順調にポイントを重ねているおかげで、今では「トップ3入りも可能」といわれている。
しかし、ランキングは上がるどころか、下がる可能性の方が高い。欧州のトップ選手たちが4月から状態を上げることが予想されるからだ。
今後男子プロテニスツアーは、3月に米インディアン・ウェルズとマイアミ(ともにハードコート)という「マスターズ1000」2大会を経て、4月から主戦場を欧州に移す。優勝ポイントが高いマスターズ1000(優勝者に1000ポイント加算)は3つ。モンテカルロ、マドリード、ローマはすべてクレーコートだ。クレー巧者が大勢いる欧州勢は、この2試合で地の利を生かしながら着実にポイントを上積みし、5月末の全仏オープン(5月24日~6月7日)に照準を合わせる。
現在、錦織の上にいる世界ランク1位のジョコビッチ(27=セルビア)、2位フェデラー(33=スイス)、3位ナダル(28=スペイン)に比べれば、錦織にとって「コート問題」はやはり厄介なのだ。