錦織は大会3連覇も フルセット続きで懸念される故障リスク
決勝戦だけは「あっさり」だった。
男子テニスのメンフィス・オープン選手権(米テネシー州メンフィス)は15日(日本時間16日)のシングルス決勝で、第1シードの錦織圭(25=世界ランク5位)が第2シードのケビン・アンダーソン(28=同15位、南アフリカ)と対戦。6-4、6-4でストレート勝ちし大会3連覇、ツアー通算8勝目を挙げた。
今大会4試合目にして、ようやく安定した戦いぶりを披露したが、今後の不安は尽きない。
錦織は昨年、この大会で連覇を達成。4試合で落としたセットは3回戦の1つだけだった。今年は準決勝までの3試合で、それぞれ第1セットを失い苦戦の連続。それは相手が想定を超えることをやってきたからだ。
例えば、3回戦で戦ったクライチェク(24=同156位)との戦いでは第1サーブが入らず苦しんだが、予想以上の強烈なサーブやネットプレーなどで、ゲームの主導権を何度も奪われた。
もともと錦織はスロースターターなので、相手はまずそこを突いてくる。さらに、得意なストローク戦などでミスを誘うシーンが目立つ。「象徴的だったのは全豪準々決勝のワウリンカ戦」というのは、某米国メディアの記者だ。