世界4位・錦織 本当の試練は「クレー巧者」ひしめく4月以降

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■スペインでのクレー2試合で昨年以上の成績が出せるか

 4月中旬から全仏までの期間に行われるATPの10大会は全てがクレーコート(材質が土か粘土)。錦織はクレーを苦にしないとはいえ、大半がクレーコートという環境で育った欧州勢は錦織以上にクレーを好む。中でもナダルは4大大会計14度の優勝のうち、実に全仏で9度の優勝を誇る「クレーの王様」として有名。世界ランク5位のマレー(27=英国)も自ら「好きなコートはクレー」と公言している。錦織が先日のメキシコオープン決勝で敗れた同8位のフェレール(32=スペイン)も同様にクレー派だ。こうした実力者たちが、得意コートで暴れまくることになるのだ。

 錦織は昨シーズン、クレーコートで行われた4月のバルセロナオープン(優勝者に500ポイント加算)に優勝、5月のマドリードオープンでも準優勝(600ポイント獲得)した。しかし、今季も同じ結果が得られる保証はないうえ、昨季得た1100ポイントは同時期に消失する。4月中旬以降、昨季以上の数字を残さなければ、現在のランキングを維持するのも難しいのだ。

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