世界4位・錦織 本当の試練は「クレー巧者」ひしめく4月以降

公開日: 更新日:

■スペインでのクレー2試合で昨年以上の成績が出せるか

 4月中旬から全仏までの期間に行われるATPの10大会は全てがクレーコート(材質が土か粘土)。錦織はクレーを苦にしないとはいえ、大半がクレーコートという環境で育った欧州勢は錦織以上にクレーを好む。中でもナダルは4大大会計14度の優勝のうち、実に全仏で9度の優勝を誇る「クレーの王様」として有名。世界ランク5位のマレー(27=英国)も自ら「好きなコートはクレー」と公言している。錦織が先日のメキシコオープン決勝で敗れた同8位のフェレール(32=スペイン)も同様にクレー派だ。こうした実力者たちが、得意コートで暴れまくることになるのだ。

 錦織は昨シーズン、クレーコートで行われた4月のバルセロナオープン(優勝者に500ポイント加算)に優勝、5月のマドリードオープンでも準優勝(600ポイント獲得)した。しかし、今季も同じ結果が得られる保証はないうえ、昨季得た1100ポイントは同時期に消失する。4月中旬以降、昨季以上の数字を残さなければ、現在のランキングを維持するのも難しいのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…