錦織は「どうでもいい」…世界4位で大騒ぎするメディアの愚
本人以上にガッカリしたのが、スポーツマスコミではなかったか。
日本時間1日、メキシコ・アカプルコで行われたテニスのメキシコオープン決勝戦で、世界ランク5位の錦織圭(25)が同9位のダビド・フェレール(32=スペイン)に3-6、5-7でストレート負け。先月のメンフィスオープンに続く2大会連続優勝、日本勢最多のツアー9勝目を逃した。勝てば浮上する可能性のあった世界ランキング3位も消滅して、2日付けのスポーツ紙は「錦織 トップ3入り お預け!」と肩を落として伝えているのだ。
試合後、大会前にインフルエンザにかかり、満足な練習を積めなかったと明かした錦織は、確かにこの日、「らしさ」を欠いた。サーブに安定感がなく、持ち前のストロークにもいつもの正確性がなかった。本人が「ミスが多すぎた」と振り返ったように、犯した凡ミスは40回。最後まで試合の流れを引き寄せられなかった。
敗れはしたものの、今回の2大会連続の決勝進出で2日発表の最新世界ランクは自己最高の4位に浮上した。
立ち直りの早いスポーツマスコミは「それでも、4位!」「ついにビッグ4の一角を崩した!!」「グランドスラムVも射程!」と書くのだが、テニスライターはこう言って苦笑いを浮かべる。