“推薦人”に聞いた ハリルホジッチは日本サッカーに合うのか
「選手には、ハードワークと攻守の切り替えの速さ、正しい状況判断を90分間通して求めます。アギーレ前監督は、チーム作りの過程で“選手に考えさせよう”としましたが、ハリルホジッチ監督は、最初から実戦的にチーム戦術を浸透させていくタイプです。頭も体もフルに働かせるサッカーになるでしょう」
――アギーレ前監督は(決勝トーナメント1回戦で敗れた)アジア杯でまず「選手自身に考えさせよう」という指導でした。
「オサスナ(スペイン1部)でのアギーレ監督は、対戦相手を徹底的に研究するスタイルで結果を残しました。日本では選手に“あえて”考えさせましたが、対応できたのはW杯経験者だけ。(0-4で完敗した14年10月14日の強化試合)ブラジル戦に出場したJリーガーはフリーズしてしまい、例えばMF田口も柴崎もFW武藤も何もできませんでした」
――ハリルホジッチ監督は、規律を重んじる厳格な指導者といわれています。ブラジルW杯後に就任したトラブゾンシュポル(トルコ1部)では、ミーティングを拒否した元フランス代表選手を特別扱いせず、毅然とした態度で接したと聞きました。アルジェリア代表でも、メディアと対立したことがあるそうです。日本でもうまくやっていけるのでしょうか?