“推薦人”に聞いた ハリルホジッチは日本サッカーに合うのか
日本代表次期監督が決まった。9日、日本サッカー協会が常務理事会を都内で開き、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の前アルジェリア監督バヒド・ハリルホジッチ氏(62)を次期日本代表監督に推す技術委員会の提案が承認されたからだ。12日の理事会で正式に決まる。
2月3日に前監督のハビエル・アギーレ氏(56)が解任された後、いろいろな候補者の名前が取り沙汰される中、5日後の8日に誰よりも早く「ハリルホジッチ」の名前を挙げたサッカージャーナリストがいた。サッカー専門サイト「フットボールチャンネル」に「気鋭の名将ハリルホジッチ 多彩な戦術を持つ情熱家」を寄稿した河治良幸氏だ。新監督は、果たして日本サッカーを救うのか? 聞き手はサッカーダイジェスト元編集長・六川亨氏だ。
――河治さんはアギーレ氏が解任されたわずか5日後、その時点でどのメディアも名前を挙げていなかったハリルホジッチ氏を監督に推すコラムを書いた。あらためてその理由はなんだったのですか?
「個人的な意見として、ブラジルW杯後に日本代表の新監督に4人の候補者を考えました。コロンビアを率いたペケルマン、チリのサンパオリ、アルジェリアのハリルホジッチ、そしてコスタリカのピントです。そのうちペケルマンとサンパオリはそのまま続投し、ハリルホジッチはアルジェリアの監督を辞任しましたが、すぐにトルコのトラブゾンシュポルと契約しました。日本が新監督を決める上でフリーはピントだけでしたが、スムーズにアギーレが就任したので冷静に見守ることに切り替えました」