大関昇進の照ノ富士 相撲協会が“年内横綱昇進”後押しの理由

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 年内には横綱として使者を迎えることになりそうだ。

 27日午前に行われた臨時理事会で、正式に大関昇進が決まった照ノ富士(23)。伊勢ケ浜部屋で伝達式の使者を迎え、7月の名古屋場所からは晴れて大関として土俵に上がることになる。

 大関の昇進基準は通常「三役で3場所合計33勝」。しかし照ノ富士は、1月場所は平幕で8勝止まり。実質、2場所での大関昇進だけに、協会内からも反対意見も出たほどだ。それでも相撲協会には早いところ照ノ富士を昇進させたい理由がある。それが昨今の相撲ブームだ。

 今年は3場所連続、15日間すべてで満員御礼。イケメン力士遠藤(24)の登場以来、相撲人気は右肩上がり。協会内には「若貴ブームに匹敵するぞ」という声も聞こえるが、事情は当時とまったく異なる。ある角界OBが言う。

「若貴は角界のサラブレッドという話題性もあったが、活躍して2人とも横綱に昇進。曙や小錦ら外国人力士と渡り合うなど、実力とストーリー性もあった。でも、近年はイケメンや『笑うと意外と可愛い』といった曖昧な理由で応援する女性ファンが多い。相撲人気といっても、その中身は実体のないフワフワしたものなんです」

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