すべてが“予定調和” ソフトB残留で松田はまんまと大儲け
「彼女の夫も弁護士で、こちらは松中の代理人です。実は今回の松田の行動は、05年の松中とよく似ている。松中は05年オフ、球団の4年総額30億円の提示を保留。順調にいけば07年シーズン終了後にFA権を取得できるとあって、『メジャーに挑戦したいとも思っている』とぶち上げた。結果、7年最大45億円という日本球界史上最高の契約を勝ち取った。夫婦で代理人ともなれば、そのあたりの交渉はお手のものだったでしょう」(前出の球団スタッフ)
パドレスが熱心だったことも、松田には好都合だった。11月にはプレラーGM自ら来日し、2年総額4億円、3年目は球団のオプションというメジャー契約を提示。わざわざ球団案内を日本語で作成し、「住居や通訳も球団が面倒を見るから」と、松田を口説き落とそうとした。これにソフトバンクは条件の上積みで“誠意”を見せた。パドレスの熱意が松田の大型契約の後押しをしたわけだ。
すべてが予定調和の茶番劇。哀れなのは、「メジャーは夢だから」という松田の言葉に踊らされ、時間を浪費したパドレスではないか。