すべてが“予定調和” ソフトB残留で松田はまんまと大儲け
結局、元のさやに収まった。
海外FA権を行使してメジャー挑戦を目指していたソフトバンクの松田宣浩(32)が、24日に残留表明。4年16億円プラス出来高、条件をすべてクリアすれば最大25億円にも及ぶ破格の契約で古巣と合意した。
会見では「メジャーに行きたいという気持ちもあったが、20日に王会長から『一緒にやろう』という連絡があった。メジャーかホークスの二択で、ホークスを選びました」と話した松田。主力流出の危機を免れた球団もこれで一安心……と、言いたいところだが、ある球団スタッフは「こうなることはわかっていた」と、こう続ける。
「もし、松田が本気ならば三塁の後釜を探す必要があったが、球団は何も手をつけていない。最初から残留するものと踏んでいたからです。松田は親しい選手や職員には、『自分の価値を下げてまでメジャーに行く気はない』と話していた。価値とはつまり、年俸です。年俸じゃハナから勝負になりませんよ」
■パドレスの熱意も好都合に
松田には代理人が2人いる。1人はピーター・グリーンバーグ。こちらは海外FA権行使後に契約した、メジャーとの交渉専用。もう1人は数年前から球団との交渉に使っている女性弁護士だ。