年俸だけじゃない 王手ソフトBとヤクルトにケタ違いの格差
「4戦目に4億円投手が先発。凄いですよ」
こう言って苦笑いするのは、ヤクルトのある選手。
ソフトバンクとヤクルトとのシリーズは、下馬評では圧倒的な戦力を擁するソフトバンクが4連勝するとの声もあった。事実、2球団には大きな「格差」がある。
年俸総額はソフトバンクが12球団トップの約46億3400万円(ヤクルトはその約6割の約28億660万円)。28日に先発した摂津が年俸4億円で、4番の李大浩も4億円。肋骨骨折でリタイアした内川は年俸3億円。二軍には松坂(4億円)ら高給取りがゴロゴロいる。ヤクルトはFAで獲得した成瀬(2億円)、助っ人のミレッジ(2億3000万円)が戦力になっていないのはご愛嬌だろう。
本拠地のヤフオクドームは球団所有。敷地面積はドーム球場としては日本最大の約6万9000平方メートル。ロッカーは昨年、約4000万円をかけてメジャー式に大改装された。二軍施設も筑後市に球場や寮などを建設中で、総工費は約50億円。来春にはオープン予定だ。大学野球と併用で神宮を借りているヤクルトはおろか、巨人、阪神をもしのぐ。