女子ゴルフ初の辞退者 リオ五輪のコース周辺に大量の蚊が
世界ランク1位のJ・デイや同4位のR・マキロイ、松山英樹(同17位)ら、男子のトッププロたちが続々欠場を表明しているリオ五輪のゴルフ。現地6月29日には、米女子ツアー1勝の南アフリカ出身、リーアン・ペース(35)がジカ熱を理由に出場を辞退すると発表した。ゴルフ女子選手の辞退はこれが初である。
ペースは南アの代表として五輪に出ることを楽しみにしていたそうだが、多くの現地情報を集め、家族と相談して決断を下したという。その決め手になったのは「開催コースの環境」という声がある。
ブラジルは112年ぶりに五輪に復活するゴルフのために、大西洋に面した自然保護地区にコースを新設した。ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう語る。
「マラペンディの自然保護地域にあるこのコースは、建設前には自然保護団体と随分揉めたようです。そのため、コース周辺には原生林が残っていて、そこにはさまざまな昆虫の他にイグアナやワニ、カピバラなどの動物も生息しています」
どうやらこの原生林やコース周辺の池などが、「蚊の生息地になっている」とみている選手がいるようだ。