ジカ熱、治安不安だけじゃない 松山“リオ五輪辞退”の真相
日本のトッププロが五輪を欠場することになった。
男子ゴルフの松山英樹(24)が3日(日本時間4日)、代表選出が確実視されていたリオ五輪への出場辞退を表明した。世界選手権シリーズのブリヂストン招待最終日が行われた米オハイオ州アクロンのコースで報道陣に対応した松山は「虫刺されのアレルギーがあり、治安の問題もある。いろいろ考えた中で、難しい決断だった」と現地で流行しているジカ熱、犯罪発生率の高さに懸念を示した。
松山は虫刺されで痛い目に遭った過去がある。プロ1年目の13年には口元が腫れ上がり、今年6月の「全米オープン」では腕が腫れて患部にテーピングをしてプレーした。
出場すればメダル取りが有力視されていた松山は「普通にプレーできるのであれば問題ないですけど(現地に)行って腫れてプレーできなくなったら良くないと思いました」と説明した。
今大会で112年ぶりに正式種目に復活するゴルフには男女各60人が出場。7月11日付の世界ランキングを基に出場選手が決まり、1カ国最大4人まで代表入りできる。現在、同16位の松山は国内男子で最上位となり、代表選出が確実視されていた。