プレ五輪では体調不良続出 日本選手団の敵は“リオの食事”
「本番前に体調不良を訴える選手が続出しかねない」――。
リオ五輪開幕まで1カ月を切り、ある競技団体の関係者から、こんな声が聞こえてきた。
現地の治安の悪さ、ジカ熱への脅威が叫ばれているが、選手を危険にさらすのは、それだけではない。ブラジル国内での食事にも細心の注意を払う必要があるのだ。
日本の競技団体の多くは、遅くとも開幕1週間前にはブラジルに入り、時差調整を兼ねた事前合宿を行う。多くは練習施設が整い、交通の便がいいサンパウロで最後の追い込みを行うが、大会期間中とは異なり、事前合宿は国際オリンピック委員会(IOC)の管轄外だ。選手村では心配する必要のない食事面が、直前合宿では問題になる可能性があるという。
現地の食事が日本人の口に合わないだけではなく、怖いのが食中毒。実際、昨年から今年にかけて行われた各競技のプレ五輪では下痢や吐き気などの食あたりとみられる症状を訴えた選手が少なからずいた。宿舎のホテルで取ったサンドイッチなどの軽食にあたったケースもあったという。