鳥谷外し3連勝 金本阪神“第2のカンフル剤”はエース藤浪
先週までは首脳陣が頭を抱えていた貧打線が大爆発だ。
阪神は昨27日のヤクルト戦の四回、原口の3ランで先制すると、荒木、高山の適時打に福留の押し出し四球。さらに再び打席が回ってきた原口の2点適時打などで、球団タイ記録となる1イニング10打数連続安打の猛攻で9得点。投げては先発能見がヤクルト打線を5安打に抑えて今季初完封で6勝目を挙げた。
皮肉なことに、鳥谷がスタメン落ちしてから、これで3連勝。攻守の柱だったキャプテンの「降格」に刺激を受けた選手たちは明らかに変わったが、まだ「変身」していない選手がいる。
あるOBがこう言う。
「金本監督はプロ入りした広島で『3年働いたら一人前』と言われて育ち、自身もそう思っている。阪神では、子分だった赤星や藤本に同じことを言い、『1年ぐらい働いたからってオフにチャラチャラするなよ』と忠告もしていた。エース候補の藤浪は入団してから3年連続2ケタ勝利を挙げているものの、今季は16試合で4勝6敗。初回の失点が多く、四球はリーグ最多。開幕3連勝後は、13試合で1勝しかしていない。金本監督は技術よりメンタルに問題があるとみている。だから8日の試合は批判を承知で161球も投げさせたのです」