藤浪を“公開処刑” 阪神・金本監督の「裸の将軍化」進行中
「いくら多くの人間が指導者経験が少ないとはいえ、首脳陣が全く機能していないんだ」
ある阪神OBが苦虫をかみつぶしたような表情でこう言った。
「『超変革』を掲げたチームはむしろ、昨年より後退している。原因は金本監督のハンドリングにある」と言うのだ。
開幕直後にイキのいい若手が出てきたと思ったら、勢いはみるみるうちになくなってチームはズルズルと後退。10日は金本監督(48)の古巣・広島にカード7連敗を喫し、首位から15.5ゲームの大差をつけられ最下位に低迷している。
11日、オーナー会議に出席した坂井オーナーは、ここまでの戦いぶりについて、「タイガースは消滅した」と自虐的に語った。冒頭のOBが言う。
「金本監督をはじめ首脳陣の責任は大きい。今は金本監督に意見するコーチすらいないというからね。ただでさえ現役時代の実績は首脳陣の中で群を抜いているし、骨折しても試合に出て連続フルイニング出場の世界記録を達成した。周囲からは『将軍』と呼ばれて一目も二目も置かれている。そんな“特別な人”が監督になって自分で打撃指導するだけならまだしも、貧打続きで片岡コーチに代わって自らベンチ前で円陣まで組み出した。コーチに任せられないのか、本来はコーチがやるべき部分まで金本監督は動いて自分でやる。そういう状況では誰も何も言えない。就任時に『コーチにイエスマンはいらない』と言っていたが、『周りはイエスマンばかりで裸の王様になっている』という声すら聞かれる」