金本監督もうイジれない? 大活躍の広島新井と“立場逆転”
もう笑えなくなってきた。
広島復帰2年目の新井(39)は今季、人が変わったように打ちまくっている。大勝した19日の中日戦も三回に12号3ランを放ち、前日のサヨナラ弾に続きスタンドを沸かせた。打率.326はリーグ3位、69打点は同2位。いずれもトップを走るヤクルトの山田を脅かす位置につけ、打撃の名人が乗り移ったような異常な活躍でチームの独走に大きく貢献している。
この新井を現役時代からイジって、イビって周囲を笑わせてきたのが阪神の金本監督(48)だ。広島時代からの師弟関係は誰もが知るところだが、新井が阪神に在籍中は子供じみたシューズへの落書きや「頭を使え」などと辛辣な言葉で散々バカにし、トークショーでも「新井イジリ」をネタに笑いを取っていた。それが金本流の愛情表現とはわかっていても、「大人げないし、やり過ぎだ」との声も少なくなかった。
先週の球宴でも、セのベンチで金本は新井に「(14年オフに)俺とか矢野が(阪神の)監督になると聞いて広島に逃げたやろ」と久々の「口撃」を見せたが、タテジマのユニホームを着てベンチにいるときはまるで冴えない指揮官だ。