途中出場で勝利に貢献も 遅すぎた阪神鳥谷“スタメン外し”
結果を見れば「起爆剤」になったということか。
阪神の金本監督は昨24日の広島戦で、ついに鳥谷をスタメンから外した。よって鳥谷の連続フルイニング出場は667試合(歴代4位)でストップしたが、六回2死満塁の場面で代打に登場。二塁適時内野安打を放ち、八回には押し出し死球の計2打点をマーク。後半戦白星がなかった阪神は6試合目にして初勝利を挙げた。鳥谷の連続試合出場(1702試合=歴代3位)は継続している。
スタメン落ちした鳥谷は、前日まで打率.231、6本塁打、28打点と打撃不振に喘ぎ、22日の適時打は47試合、211打席ぶりだった。盗塁を刺す捕手からのストライク送球を捕り損なうなど、守備でも信じられないミスが目立ち、ここまで10失策。前日の3三振で監督の我慢も限界に達したわけだが、「この決断は遅すぎた」と、あるOBがこう続ける。
「今年の鳥谷は体の開きが早く、とくに左投手が出てくるとサッパリ打てない。守備でもミスが多く、体の具合が悪いのではないかと心配する声が少なくなかった。そもそも記録というのは結果であって、不調の選手を記録のために起用しているのはおかしな話。鳥谷が早く球場に出てきて汗を流す姿を若手たちは見ているが、『超変革』と言いながら結果が出ないベテランを使い続けることで、監督と選手との信頼関係にもヒビが入った」