先祖に菅原道真 中日・三ツ間卓也は雑草右腕で天然キャラ
「BCリーグに行って、『ひとつのチャンスをモノにしてやる』という思いの強さと大切さを学んだ」という三ツ間は、自己管理に余念がない。練習後に最も時間を割くのは体のケア。時には深夜まで球場のトレーニング場にこもることもあるという。登板後は試合の映像を繰り返し見直し、フォームに課題を見つけては修正する日々を送っている。
「学問の神様」菅原道真の末裔だが、チーム内では天然キャラとして通っている。何度か一緒に焼き肉に行った田島慎二は「たまに会話が噛み合わない。焼き肉に行くたび、何度言っても交換したばかりの冷たい網の上に肉を置く。そういう抜けたところや考え過ぎないところもピッチャーには必要な要素かなとは思うんですけど」と苦笑する。
本人に目標を聞くと、「東京五輪に出ること」と即答した。思わず笑うと、「いや、これは結構ガチで狙っているんです。2020年のときは28歳になるから年齢的にもちょうどいいじゃないですか。それまでに結果を出したい。会場がハマスタ(横浜スタジアム)だと、僕は投げやすいのでありがたいです」。
今年の目標は1年間一軍で投げること。「ロングリリーフでも先発でもいいから勝ちゲームで投げたい」。まずはチームの救世主になるつもりだ。
▽みつま・たくや 1992年7月22日、群馬県高崎市出身。健大高崎では甲子園出場経験はなし。高千穂大で1年秋と3年秋に最優秀防御率のタイトルを獲得。卒業後、BCリーグ「武蔵ヒートベアーズ」(埼玉)で1年プレーした後、育成3位で中日に入団。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。