リオ銅水谷破る金星 張本智和“13歳天才卓球少年”の素顔
卓球の世界選手権(ドイツ・デュッセルドルフ)は1日、男子シングルス2回戦を行い、張本智和(エリートアカデミー)がリオ五輪メダリストの水谷隼(27)を4-1で下して3回戦進出。世界ランク69位の中学2年生が同6位の実力者を破る番狂わせを演じた。
張本は鋭い回転をかけたバックハンドの「チキータ」で14歳上の相手を翻弄。百戦錬磨の水谷は「自分がやる戦術がなくなった」と脱帽。男子の倉嶋洋介監督は「強くなるスピードが段違い(に速い)。末恐ろしい」と将来性の高さを口にした。
史上最年少の日本代表として出場した張本は中国出身の両親から英才教育を施された。2歳で卓球を始め、小学生の年代別全国大会は6年連続優勝し、昨年12月の世界ジュニア選手権(18歳以下)を史上最年少(13歳)で制した。
男子代表チーム一の大食漢で、好きな食べ物は焼き肉、麺類の他にアイスクリーム。育ち盛りだけに、合宿中は食堂に1人残って食べるのは珍しくない。この2年で身長が15センチも伸びた。
現在は定期的に本場中国に渡って、プロ選手との練習でラケットさばきを磨いている。「東京五輪では金メダルを取りたい」と話す張本はどこまで成長を見せるか。