平野美宇“改造計画”の全貌 卓球最年少王者のコーチに聞く

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 アジア王者として、29日にドイツ・デュッセルドルフで開幕した世界卓球に臨む、日本の平野美宇(17)。今年1月の全日本卓球を史上最年少で制覇すると、続く4月のアジア選手権では日本人として21年ぶりの頂点に立った。15年10月から平野を指導するようになった中澤鋭コーチ(38)の存在なくしては語れない平野の躍進。コーチに具体的な指導法を聞いた。

中国のトップ選手に勝って東京五輪で金メダルを取る」

 この目標を実現するべく、平野を「攻め」のプレースタイルへと大きく転換させた中澤氏。そのためにまず、重心の入り方に着目したという。

「フォーム自体は変えていません。変えたのは力を入れる順番。重心を移動させる流れですね。まず足から入って腰に連動させ、それを手に伝えて最大のパワーを出せるように改善しました。これまでどちらかというと威力がなかった。そのままでは中国の強い選手には勝てない。平野が高速ラリーができるようになったのも、足の重心の乗り方と使い方を優先に考えさせるようにしたから。卓球はスピードが速い。人間の体は、最も器用な手が最初に反応してしまう。そうなると、どうしても足への意識がゆるくなってしまう。すべてのパワーは足から上に伝わっていく。腰のひねりも足があるからこそできる。どんなプレーでも常に足に重心を意識してからプレーするようにさせました。そうしたら、バランスも取りやすくなって連続で得点できるようになった」

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