ポルトガルでブレーク 中島翔哉の移籍金27億円は適正か?
ポルトガル1部ポルティモネンセ所属のFW中島翔哉(23)の“値段”が欧州でも話題になっている。地元紙が「ウクライナの強豪から13億円の移籍金オファーが届いたが、クラブは『27億円を違約金として設定している』と交渉を拒否した」と報じたからである。
ちなみに日本人移籍金最高額は元代表MF中田英寿(41)の35億円。これには及ばないが、ドルトムントのMF香川真司(28)の21億円を上回っている。中島は29日のリオ・アベ戦でも1ゴールを決め、通算8ゴールは得点ランク7位タイ。売り出し中のストライカーなのは間違いない。とはいえ、この「27億円」というのは適切なのか?
「ポルトガルリーグには『欧州のビッグクラブから狙われる』若手有望株が多く、安易に引き抜かれることを警戒して移籍金を高額に設定する傾向にあります。中島の移籍金27億円は、正直に言って破格値と言うしかありませんが、それでも中島のパフォーマンスは素晴らしいのひと言です。
FC東京時代に何度か取材しましたが、とにかく練習の虫。全体練習の後も常にボールと戯れていました。ボールが友達! といった雰囲気でリアル『キャプテン翼』のイメージでした。主戦場の左サイドから果敢にドリブルを仕掛け、積極的にゴールを狙っていくスタイルは欧州でも高く評価されており、日本代表の隠し玉としても期待できるでしょう」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
少なくとも10億円以上の価値がある――。六川氏の見立てである。